「君の好きな歌手を3人あげなさい」と言われたら、「そんな殺生な」と言い返したくなりますが、それでも頑張って3人にしぼるとすれば…。「マリオ・デル・モナコ」「ユッシ・ビョルリンク」「フランシスコ・アライサ」となります。
「何という取り合わせ」「どういう基準でそうなるんだ」と思われても仕方がありません。それぞれの個性が好きなんです。
マリオ・デル・モナコ。黄金のトランペットと言われた、テノール歌手ですよね。イタリア歌劇団日本公演では、出演したどの演目も伝説的な名唱を披露して、その名が語り継がれています。実演で体験された方は、さぞや幸せだったでしょうね。
私は、ずっと以前にNHKが特集したイタリア歌劇団公演をテレビで見て、これはVTRにも録画しました。その中で強烈に印象に残っているのは、レオンカヴァルロの「道化師」です。
第1幕の最後の場面、有名な「衣装を付けろ」のアリア。言いようもない怒りと苦悩を独白する、その鬼気迫る歌唱と演技に驚愕し、恥ずかしながら落涙してしまいました。凄い歌手がいたものだな、と…。
LPとしても購入し、CDにも焼き付け、大切な宝物としてレコード棚の大事なところに保管してあります。
マリオ・デル・モナコのあの輝かしいトランペットを聴く度、心が躍ります。
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