2007年4月5日木曜日

ハイドン 「弦楽四重奏曲第35番 ヘ短調」 東京クヮルテット


日本が世界に誇れる音楽家というのは、今ではどのくらいいるのでしょう。最近の演奏家事情にはとんと疎いので分かりませんが、たくさんいるのでしょうね。

日本人として、大変に誇らしいというか、嬉しいというか、本当に素晴らしいことだと思っています。

東京クヮルテットも、もう昔から、そんな世界に誇れる音楽家の一つの団体として活躍してきましたね。詳しくはあまり知りませんが。

レコード棚には、東京クヮルテットが吹き込んだハイドンの弦楽四重奏曲のレコードがあります。第34番及び35番です。

これは1979年の録音といいますから、何と30年も前のレコードなのですね。

私は第35番の演奏を好んで、聴いてきました。東京クヮルテットの、正につぼにはまったリズムとテンポの演奏。

第1楽章の冒頭から、彼らの躍動する音楽がきこえてきます。憂いを帯びた調子で音楽は始まり、伸び伸びとした4つの弦楽器のフレーズが耳に入ってきます。

第3楽章はシチリアーノ風の楽想ですが、私はこの音楽がとても好きです。ここでは、第1ヴァイオリンがオブリガート風にからんできますが、ここはため息が出るほど素晴らしい。

長く聴いていくレコードの一つです。

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