2007年4月23日月曜日

癌から生還して初めて聴いた音楽は… Ⅱ

癌の手術後、はじめて聴いた音楽……。それは、シューベルトのピアノのための三つの小品D946でした。

少し大げさですが、私が生まれ変わって初めての記念すべき曲、それがシューベルトのこの小品だったというわけです。

この美しい作品、特に第二曲を何度も聴き、私は思わず涙をこぼしてしまいました。恥ずかしいことですが。

何という美しい曲なんだろう。!

そして、私は生きて戻れたのだ。!

本当にそう、実感できた瞬間でした。

音楽を聴いて感動するということが、こんなに身にしみて迫ってくることは、この時以上には他になかったように思います。

入院中、その後も、音楽を聴ける時間は、ほとんどこのシューベルトの作品と共に過ごすことになりました。

シューベルトのピアノのための三つ小品D946、第二曲。私の人生の返り咲きと共に咲いた一輪の花。!


演奏は、館野泉さんのCDでした。文句なく、美しく、素晴らしい演奏です。

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