2007年4月21日土曜日

ベートーヴェン 「交響曲第7番」 クーベリック、バイエルン放送響


ベートーヴェンの交響曲第7番のレコードでは、私はクーベリックがバイエルン放送交響楽団を指揮したものを大切に聴いてきました。


冒頭の和音の響きに、一気に引き込まれてしまいます。


他の録音よりも、各楽器の音を多少長めに保たせているせいでしょうか、音に広がりといいましょうか余裕といいましょうか、とにかく大きな堂々たる音楽が現れます。


この冒頭では、他のどんなレコードをもってきても、私の中では、満足できるものはありません。素晴らしいと思います。


その後の音楽の展開も、確固たるテンポをもって、厚みのある揺るぎない音楽が展開されていきます。


最終楽章の表現も素晴らしい。


フルトヴェングラーのように、音楽の表現に即してテンポを遅めたり速めたりする行き方とは違いますが、非常に興奮させられる演奏です。

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