フランクのヴァイオリンソナタは、何だか不思議な雰囲気を漂わせた曲として、私の耳にはきこえてきます。
ドイツ音楽の厳格な構築性とフランス音楽の「エレガンス」とが見事に融合しているような印象です。好きなヴァイオリン曲の一つです。
これは、彼の「出どころ」と関係があるのでしょうか。つまり、フランス国籍を持ってはいるが、実はドイツ系ベルギー人だということと…。
レコードは、昔から決定盤と言われ続けてきた、ティボーとコルトーによる古い録音と、グリュミオーのものを持っていますが、よく聴くのはもっぱらティボー盤の方です。
「ポルタメント奏法が時代がかって…」などとの評も見られますが、いっこうに古めかしさを感じず、むしろオシャレで曲趣をよく醸し出している演奏のように思います。
これらもティボーを聴き続けていくでしょう。
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