モーツァルトの弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」は、どれもが皆素晴らしいのですが、私が最も好きなのは、第15番ニ短調です。
この曲は、所謂「天才の苦悩」が曲の内容と結びついたものなのでしょうか。
第1楽章の冒頭や最終楽章のフィナーレは悲痛の音が聴けます。しかし、ここそこに見られる明るいメロディーは、暖かく、優しく、深く、感動的です。
私は特に、第1楽章の短調で始まった後現れる瑞々しく伸びやかなメロディーに何度も惹きつけられます。天才の素晴らしいメロディー。
私はかつて、この楽章だけをカセットテープに録音し、聴けるだけの場所、時間にかけて聴いていたのでした。
この曲に関わっては数種類のLPレコードを所有していたのですが、今手元にあるのは、ベルリン弦楽四重奏団のものです。
これは、録音もよく、気に入っていて、折に触れて聴いています。
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