ムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」は、その独特の音楽の内容や表現技法に耳を奪われ、本当に凄い作品だと思っています。
この曲は好きで、ピアノのためのオリジナルや、オーケストラ、ギター、吹奏楽、シンセサイザー等々、色々な編曲物も聴きます。
オーケストラへの編曲物は、大変な数があるそうですね。有名なところでは、ラヴェル編・ストコフスキー編・アシュケナージ編・ゴルチャコフ編・カイエ編といったところがあげられるでしょうか。
ストコフスキー編曲の「展覧会の絵」を、久しぶりにレコード棚から出して聴いてみました。これは、ロンドン交響楽団の演奏ですね。
どうしても有名なラヴェル編と比べてしまうのですが、この編曲・演奏は、全体的にダイナミックスやリズムその他音楽表現に大きな幅があり、ラベル編より重厚で派手な印象が強く残ります。
ラヴェルとストコフスキーの民族性の違いを、正に浮き彫りにしているような感じです。
「ブィドロ」は、かなり速いテンポの演奏で、肩すかしを食わされます。牛にひかせた荷車の行進からすると、何だか軽々しい印象を受けます。
それにしても、この編曲・演奏もまた面白く聴けました。
0 件のコメント:
コメントを投稿