シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」のLP、CDの中では、最も聴いた回数の多いのがヘルマン・プライのバリトン、レオナード・ホカンソンのピアノ伴奏によるLPです(フィリップス盤)。
ある時は、日がな一日というように、飽きもせず繰り返して聴いていました。
前にも書きましたが、この「美しき水車小屋の娘」の魅力の判断基準となる第一曲「さすらい」の歌唱…。中庸を得たテンポですが、リズム感のあるピアノ伴奏に乗ってプライの艶のある美声が耳に届いてきます。
3番の歌詞「Die gar nicht gerne stille stehn, Die sich mein Tag nicht mude drehn」のフレーズ。私としては、プライの「さすらい」の一番の聴きどころだと思い、その部分にさしかかると思わず身を乗り出してしまうほどです。
その発声の切れ味といい、表現といい、本当に素晴らしい!。
このLPは、今3枚目ですが、私の宝物の一つとして長く聴いていくこととなるでしょう。
プライの「美しき水車小屋の娘」(ロンドン盤)ということでネットオークションで買ってみました。素晴らしい歌唱には違いないように思いますが、フィリップス盤には及ばないような気がしました。
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