2007年3月4日日曜日

タルレガ 「アルハンブラ宮殿の想い出」Ⅲ

「アルハンブラ宮殿の想い出」の演奏では阿部保夫氏のものが私のお気に入りだということは、前回にお話ししました。

そこへ、素晴らしい演奏のCDが登場することとなるのです。

あるギターショップで偶然に見つけたCDなのですが、演奏者は阿部氏と同じく日本人の北口功さんという方でした。こうして西洋音楽を日本人が優れた演奏をすること自体、大変嬉しいことですね。

私は勿論、タルレガの「アルハンブラ宮殿の想い出」の演奏を全て聴いたわけではありませんから、他にも素晴らしい演奏があるに違いありません。

しかし、現時点において、この「アルハンブラ宮殿の想い出」の演奏に関しては、もうこの北口さんの演奏があれば他にはいらないとさえ思ってしまったのです。(この考えは、本当は良くありませんね。音楽の楽しみ方を狭めてしまうことにもなりかねません。)

それくらい、私の耳には美しく感じられたのです。

使っているギターは、1867年にアントニオ・デ・トーレスという人が製作した名器だそうです。

他にこのアルバムには、バリオスのトレモロ曲も演奏されているのですが、とにかくこの北口さんのトレモロ演奏は美しい!。

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