ブラジル風バッハで名を知られる作曲家ビラ・ロボスは、大変な多作家だったそうですが、彼の残したギターのための作品はギター愛好家にとってはまたとないご馳走になっているようです。
ギターのための作品のどれもが佳品といって良いですね。
「ギターのための協奏曲」など、神秘的な響きが進行する中にもロマンティックな薫りが漂う、不思議な曲です。
さて、ビラ・ロボスのギター作品の中で私が最も好きなのは、「ブラジル民謡組曲」です。どの曲もそれぞれに特徴をもった素敵な小品達です。
この組曲に関しては、ジュリアン・ブリーム以外に魅力的な演奏を私は知りません。全ての演奏がロマンの薫りに包まれた素晴らしい演奏です。
例えばワルツ・ショーロ。美しい音色を伴ってゆったりとしたテンポで歌われていきます。後半部分では、大きな呼吸の歌い方で音一つ一つに情感がこもっています。
ジュリアン・ブリーム。本当に素晴らしいギタリストです。
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