2007年3月7日水曜日

バッハ 「シャコンヌ」は素晴らしい

バッハの無伴奏パルティータ第2番の終曲「シャコンヌ」は好きで時々聴くのですが、この曲の素晴らしさを言葉で表現するのはなかなか難しいことだと思っています。

私は色々な楽器等による「シャコンヌ」の編曲ものをいくつか求め折りにふれて聴いています。そんなに集めたわけではありませんが。

セゴビアを筆頭にギターへの編曲で6枚ほど、ファジル・サイのピアノ、ローレンス・キングのバロック・ハープ、斉藤秀雄のオーケストラ編曲、ストコフスキーのオーケストラ編曲などです。オリジナルのヴァイオリンの演奏ではシゲッティ、シェリング、ミルシテインのLPを所有しています。

これらのうち、私の最もお気に入りの「シャコンヌ」は…。


アンドレス・セゴビアのギターによるものなのです。それも、ステレオ盤の方ではなく、録音の古いモノラル盤の方をとります。

この盤には、興味深いことに編集が不完全な部分があります。途中で演奏が止まってしまうのです。ニ長調へと転調する、安らかな音の流れの部分がありますが、この部分で誰でも分かるような編集のミスがあり、そのままになっています。

にもかかわらず、この盤は素晴らしい。音楽が前へ前へと進んでいく勢いがあります。セゴビアの若い頃の強靱な意志といったものを感じさせる演奏です。

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