2007年3月8日木曜日

ロドリーゴ 「ある貴紳のための幻想曲」

ギターの名曲、あるいはロドリーゴの有名作品といえば「アランフェス協奏曲」ということになるのでしょう。

「アランフェス協奏曲」は、確かに素晴らしいです。しかし、同じロドリーゴの「ある貴紳のための幻想曲」は、私にとっては「アランフェス協奏曲」以上に魅力があり、こちらの方が好きなのです。

協奏曲と書きましたが。この曲は、構成がやや特殊ですよね。ガスパル・サンスのギターのための舞曲を素材にして作曲された協奏風組曲といったらよいでしょうか。

「ある貴紳のための幻想曲」の曲の成り立ちについては解説書に譲りましょう。

この曲の素晴らしさの一つは、バロック音楽と近代オーケストレーションの融合というところにあると考えています。

ギターがバロックの典雅な響きを奏でながらも、同時に近代的な和声を伴ったオーケストラがバックで響きます。何とも素晴らしい響きです。

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