2007年3月27日火曜日

モーツァルト 「管楽器とオーケストラのための協奏交響曲」

モーツァルトの作品に協奏交響曲といわれるものが、2曲あります。どちらも好きですが、私は管楽器とオーケストラのための作品の方を聴くことの方が多いですね。

この作品は、モーツァルトのものかどうか真偽は分からないと言われていますが、そのことについては専門家に任せるとして、とにかく本当に素晴らしい曲だと思います。

数年前、東京のオーケストラでこの曲の実演を聴いたことがありました。第1楽章の冒頭、弦楽器を主体とした主題が奏された時、恥ずかしながら私の目には涙がうかんだのでした。

端的に言って、耳に入ってくるその流麗なメロディーに感動したのです。

レコード棚には、ベーム指揮ベルリンフィルのレコードと、スウィトナー指揮ドレスデンシュターツカペレのレコードがありますが、私はもっぱらベーム盤を聴いています。

第3楽章をよく聴いています。変奏曲形式ですが、その主題からして本当に洒脱で楽しい曲相になっています。

フィナーレのフェルマータの付近、ベームの指揮はどんどんアチェレランドしていきます。管楽器奏者達もついて行きます。

スタジオ録音でのベームはこんなことをするんだっけ?と興味深く聴きます。

この部分が何とも私は好きなのです。楽譜はどうなっているかは分かりませんが、これこそ音楽表現の必然と思い、思わず唸ります。素晴らしい! 

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