2007年3月31日土曜日

ベートーヴェン 「交響曲第2番」 セル指揮クリーヴランド管弦楽団


私がまだステレオ装置など持っていない頃、音楽が聴ける主な媒体はラジオ放送でした。FM放送はクラシックの番組を始終流していました。

今はラジオでの音楽をほとんど聴かなくなってしまいました。その頃は、レコードのコマーシャルも頻繁に放送されていました。

当時を思い起こすと、確か「ジョージ・セル、クリーヴランド管弦楽団」「ゲオルグ・ショルティ、シカゴ交響楽団」などの名前が毎日繰り返されていました。
コマーシャルを聞く度に、「件のレコードを聴いてみたいものだ」と、いつも心が騒ぐのでした。
セル指揮クリーヴランド管弦楽団による、ベートーヴェンの交響曲のコマーシャルは、一時期毎日のようにあったように記憶しています。
当時私は、真っ先に交響曲第1番と2番の入ったレコードを買ったのでした。聴いてみると…。これは何とスポーティーで、鮮やかな、目の覚めるような演奏だろうと、感嘆しました。
よく表現される言葉でいうと、「まるで、贅肉をそぎ落としたような…」特に第2番の演奏に痺れました。
第1楽章で、序奏から第一主題にかけての部分など、もうこれ以上の音楽表現があるのだろうかというぐらいの、鮮やかな音の進行があります。

第1楽章の演奏は、どうしてもセルの音楽が耳から離れません。今朝、久しぶりにセルの第2番を堪能しました。

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