ロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏曲を初めて聴いたのは、10年ほど前の草津音楽フェスティバルでの室内楽のコンサートでした。
かつて私は、地元であったこともあり、草津音楽フェスティバルに毎日繁く通っていた時期がありました。
1998年のフェスティバルでは、「ベートーヴェンの時代」がテーマとして掲げられ、ベートーヴェンと同時代の作曲家の作品も含め、魅力的な作品の数々が毎日奏されていました。
この年は、都合17日間のコンサートのうち、私は9回通っています。
チェロとコントラバスのための二重奏曲は、5日目の室内楽コンサートの演目にあげられ、チェロ:マルティン・オスタータークさん、コントラバス:長島義男さんによって演奏されました。
ロッシーニらしい流麗で楽しく、伸び伸びとしたメロディーが次々の紡ぎ出されていきます。第3楽章には、例のロッシーニ・クレッシェンドの妙。
息のあった二人のデュオは、完璧に私の耳をノックアウトしてしまいました。素晴らしい!絶妙なメロディーの歌わせ方と、そしてまた、第3楽章の超絶技巧。楽しい、楽しい一時でした。
家にあり、時々聴くのは、草津音楽フェスティバルの名解説で既にお馴染みの井坂紘氏がプロデュースしたレコード、イエルク・バウマンのチェロとクラウス・シュトールのコントラバスによる二重奏です。
これも素晴らしい!
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