モーツァルトのクラリネット五重奏曲は、ただただ美しく、聴く者の心を深く包み込むような音楽です。
私にとっては、モーツァルトの作品の中でも、最も好きな楽曲の一つになっています。
本当に素晴らしく、交響曲や協奏曲のような派手さ華やかさはないかも知れませんが、身に沁み、心に沁み入る天上の音楽です。
どの楽章も、音を選びに選び抜き、無駄をなくし、本当に必要なものだけを残して音にしたような音楽作りになっているような印象です。
第4楽章の変奏曲を毎日のように聴いていた時期がありました。とりたてて独特な作曲上の工夫がみられるわけではありませんが、無邪気なテーマが素晴らしい変奏に変わっていきます。
以前は、ライスターとベルリンフィルのメンバーによるLPをよく聴いていましたが、今はプリンツとウィーンフィルのメンバーのCDです。音、音楽はウィーンそのもの。
正に正攻法に徹した演奏で、純粋に音楽を楽しむことができるCDです。長く聴き続けていくことでしょう。
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