2007年4月18日水曜日

ケンペ、ミュンヘンフィルによるブラームスの交響曲第1番


ケンペ指揮ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団によるブラームスの交響曲全4曲のレコードは、名盤の一組に数えられていますね。

交響曲第1番の演奏を私は大変気に入っています。

本当に力みが全くなく、自然で柔らかな、それでいて確固たる歩みを持った演奏。第4番の演奏などとは、方向が大分異なるような気がして、「これはどうしたことかな」と少し首を傾げてしまいます。

といっても、悪い意味ではなく、異なることに面白みがあるということにおいて。

私は、ミュンシュの豪快な演奏も、バルビローリのねっとりとした演奏も、フルトヴェングラーの……。

とにかくどの指揮者の演奏も好きなのですが、中でも一番のお気に入りは、このケンペ、ミュンヘンフィルの演奏なのです。

冒頭の音の出方で私はいっぺんに痺れてしまいました。何という柔らかな、やさしいブラームスなのでしょう。

このようなブラームス演奏は、もっともっとあってよいでしょう。ただでさえ彼の音楽は暗く重々しくなりがちなのですから。

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