アレンスキーの名は、チャイコフスキーや所謂五人組の次に続く「第2世代」として、あまり注目されずにきたのでしょうか。
しかしその音楽は、ロマンティシズムをたたえ、心地よく聴き手に迫ってきます。
彼の作品32,ピアノ三重奏曲第1番を時々聴きます。
第1楽章の冒頭。ヴァイオリンとチェロが絡み合い交錯するメロディーは、本当にむせ返るような非常に濃いロマンティシズムが現出します。チャイコフスキーの影響を受けているのでしょうね。
どの楽章も、メロディーの宝庫です。
第4楽章では、第3楽章で描いたエレジーの行方を払いのけようかというように、音楽は力強く始まります。
で、その次に出てくるのは、またもや美しいメロディーたちです。終末には第1楽章のメロディーが懐かしくも回想され曲を閉じます。
ボロディントリオのCDを時々取り出します。
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