シューベルトの歌曲集「冬の旅」は、本当に魅力的な曲集ですが、気軽に聴く気にはなれない時があるものです。
でもやはり、素晴らしいですね。この曲集は。
ツェンダー編曲、テノールのプレガルディエンの演奏のCDは以前から話題になっていて、私もすぐに買い求め、聴いてその音楽世界に驚きました。
この曲集には、オリジナルのピアノ伴奏のほか、ツェンダー編のオーケストラによる伴奏や、ギターによる伴奏、弦楽四重奏による伴奏のCDがあるようです。
その他にもあるのでしょうか。
さて、テノールのエルスナーとヘンシェル弦楽四重奏団の演奏によるCD。これは以前に買っておいたものですが、大変面白く聴きました。
ピアノと違い弦楽器は音を長く保つことができます。そのことによって、細やかな繊細な表現を可能にしているように思いました。
オリジナルでは、ピアノのあの、「ポツポツ」とした響きが、この曲集の表現内容と見事にあっているように思っているのですが。
エルスナーは、美声を生かして、これまた繊細に丁寧に歌い込んでいきます。大変誠実な歌いぶりに好感を覚えました。
時々取り出しては聴いてみたいCDの一つになりそうです。
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