ショーソンの作品はあまり多くありませんが、その一つ一つの作品にはまってしまう人は結構いるのではないでしょうか。
交響曲にしても、詩曲(ポエム)にしても、ピアノ・ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲にしても、皆独特の魅力にとんだ作品ですよね。
交響曲は、実演で一度聴いたことがありました。ジャン・フルネさん指揮の群馬交響楽団の定期演奏会での演奏です。
それは大変素晴らしい出来事として、私の脳裏に焼き付いています。
群馬交響楽団が、敬愛するフルネさんの指揮棒を信じ、一心に音を出している様までもが伝わってきて、大変感動的な演奏会だったように記憶しています。
作品自体は、メロディーが大変美しく、詩的な雰囲気を漂わせた音楽ですね。循環形式を用いているとのことですが、私の意識はあまりそのことには向かわず、もっぱらメロディーの美しさや雰囲気に気持ちが浚われました。
あの時の演奏では、第3楽章で第1楽章の主題が回想され、若干の盛り上がりの後オーケストラのトゥッテが現れますが、その時のフルネの響かせ方が何とも素晴らしく、耳に残ります。
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