私は3年前、胃癌に冒されました。幸いなことに、初期として発見され、胃の2/3と胆嚢を摘出することで、死からは免れたのです。
癌の宣告を受け、入院の段になりました。
生きられる可能性があるとはいえ、この病名を告げられたことで、当然ショックを受けることになったのですが、入院中、音楽は聴きたいと思い、いくつかのCDを病室に持ち込みました。
シューベルトのピアノのための三つの小品、ソナタ。マーラーの交響曲第3番・第9番。ベートーヴェンの交響曲第3番。ジャズで、ブルーベックのアット・カーネギー・ホール。等々。
手術直前は、流石に緊張していたのでしょうか、全く音楽を聴くことがありませんでした。というよりも、あんなに好きな音楽なのですが、「聴く気になれなかった。」というのが、正直なところだったと思います。
そして、手術に成功。私は生きていられたのでした。
手術後、ポータブルCDの中に入れて、私が初めて聴いた音楽は……。
0 件のコメント:
コメントを投稿