癌の手術後、はじめて聴いた音楽……。それは、シューベルトのピアノのための三つの小品D946でした。
少し大げさですが、私が生まれ変わって初めての記念すべき曲、それがシューベルトのこの小品だったというわけです。
この美しい作品、特に第二曲を何度も聴き、私は思わず涙をこぼしてしまいました。恥ずかしいことですが。
何という美しい曲なんだろう。!
そして、私は生きて戻れたのだ。!
本当にそう、実感できた瞬間でした。
音楽を聴いて感動するということが、こんなに身にしみて迫ってくることは、この時以上には他になかったように思います。
入院中、その後も、音楽を聴ける時間は、ほとんどこのシューベルトの作品と共に過ごすことになりました。
シューベルトのピアノのための三つ小品D946、第二曲。私の人生の返り咲きと共に咲いた一輪の花。!
演奏は、館野泉さんのCDでした。文句なく、美しく、素晴らしい演奏です。
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